高脂血症って、どんな症状?

高脂血症という症状を聞いたことがあるでしょうか?実は筆者も、高脂血症と診断されたことがあります(爆)。
高脂血症は、今や50歳以上の日本人では、男性の2人に1人、女性の3人に1人が高脂血症だと言われています。
こうなると、「国民病」と言っても過言ではありません。
糖尿病と、その予備軍の人数を上回る人数になるのですから。

さて、高脂血症とはどんな症状なのか?
具体的には、血液中の総コレステロール値が220mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上、善玉コレステロールが40mg/
dl未満の状態を言います。
コレステロールが、高脂血症に非常に関係してくることが、この数字からも分かります。

高脂血症の状態

高脂血症は、以下のように大別できます。

●高コレステロール血症
コレステロール値だけが高い状態

●高中性脂肪血症
中性脂肪値だけが高い状態

●高コレステロール高中性脂肪血症
コレステロール値と中性脂肪値の両方が高い状態

いずれの高脂血症でも、当然正常な状態ではありません。
コレステロールなどの脂質は、血液の一部として非常に重要な役割を果たしますが、この脂質が高くなりすぎると、
動脈硬化などの病気に発展する危険性が高くなりますので、要注意です。

高脂血症の原因は

高脂血症の原因で、最も多いのは、食生活や生活習慣の乱れによるものです。
運動不足、不規則な食生活、暴飲暴食など。まさに現代人のライフスタイルそのものかも知れません。
飲みすぎによって、中性脂肪が増えると、高中性脂肪血症になり、食べすぎでコレステロールが増えると、高コレステロール血症になります。

その他の原因としては、糖尿病や肝臓病、腎臓病などの病気をきっかけに、高脂血症を併発してしまう場合もあります。

女性と高脂血症の関係

また、女性の場合は閉経後に高脂血症になることも多いのです。
これは、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減ることが原因です。
エストロゲンは、コレステロールが増えるのを抑え、善玉コレステロールを増やしてくれる働きがあるのですが、その働きが鈍くなり、
高脂血症を引き起こすきっかけになるのです。
50歳から60歳で高脂血症になる女性が増えるのは、閉経と大きな関係があるのです。