動脈硬化とは
動脈硬化とは、動脈の血管壁が厚くなったり、硬くなったりして血液の流れが悪くなった状態を言います。
動脈硬化が進むと、血液がスムーズに流れなくなり、血栓などが出来て、脳血栓などの様々な病気を引き起こすことになります。
初期症状がないのが特徴なので、非常に怖い病気ですね。血液サラサラという言葉で、色々な食品やサプリメントが売れていますが、
それらは動脈硬化を抑える働きがあるのです。
動脈硬化が出来るところは、様々です。
動脈硬化は、体の色々な箇所で起こる危険性があります。主には・・・
●脳の動脈
●心臓の冠動脈
●足の大腿動脈
●腎臓の動脈
●眼底の動脈
などに出来ます。
コレステロールと動脈硬化について
食生活の乱れや生活習慣の乱れが、中性脂肪やコレステロール値を上げてしまい、高脂血症を招くということは書きましたが、
これらの値が高くなると、善玉コレステロールが相対的に減ってきます。
善玉コレステロールは、血液中の不要なコレステロールを回収する役割を持っていますので、善玉コレステロールが減ることによって、
回収しきれないコレステロールが血液の中にいつまでも残ることになります。
コレステロールは、活性酸素によって酸化すると、過酸化脂質に変わって血管(動脈)の壁にへばりつきます。
これが、血液中でドロドロしたカタマリになるのです。(これを、泡沫細胞といいます)
動脈硬化が引き起こす怖い病気
動脈硬化は、前述のように様々な場所に出来ますが、出来る場所によって症状も変わってきます。
●脳に動脈硬化が出来ると・・・
脳梗塞、脳出血などを招きます。脳内の血流が悪くなるので、初期症状ではめまいや立ちくらみ、物忘れが多くなるという症状が現れます。
●心臓に動脈硬化が出来ると・・・
心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなり、狭心症を発症します。また、症状が進むと、心筋梗塞になる危険性もあります。
●足に動脈硬化が出来ると・・・
歩いた時に足が痛くなり、ついには歩行困難な状態になります。重症になると、足に壊疽ができて、
切断してしまわなければならないような状態にまでなる危険性があります。
●腎臓に動脈硬化が出来ると・・・
尿毒症になる危険性が高まります。
●眼底に動脈硬化が出来ると・・・
視野が狭くなるなどの症状が起きます。
以上のように、非常に怖い動脈硬化ですが、元を正せばコレステロールや中性脂肪が高くなり、高脂血症が進むことに起因します。
普段の食生活、生活習慣、運動不足などに気をつけて生活をしなければなりません。