大豆タンパクの秘められたパワー
大豆は、昔から日本人の食生活になじんできた、誰でも知っている食品です。
豆腐、納豆、豆乳などをはじめとして、色々な調味料にも使われています。
その大豆。実はコレステロールを抑制する働きがあるのです。
血液中のコレステロール値を下げる役割を果たすのが、大豆のたんぱく質。
大豆タンパクは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があるのです。
コレステロールと一口に言っても、問題になるのは悪玉コレステロールが増えすぎてしまった場合であることは、前述しました。
悪玉コレステロールが増えすぎると、コレステロールが血管の壁に付着し、動脈硬化を引き起こす原因にもなるのです。一方、
善玉コレステロールが増えると、血液中の余分なコレステロールを肝臓に連れ戻してくれ、動脈硬化を予防する働きがあります。
大豆に含まれる大豆タンパクには、この善玉コレステロールを増やす働きがあります。
他にも、大豆に含まれる「αリノレン酸」「レシチン」「シトステロール」などの成分にも、コレステロールを下げる効果があるのです。
大豆といえばイソフラボン
大豆には、もうひとつ大切な物質が含まれています。
イソフラボンという物質です。
これは、普通の食品には含まれているものが少なく、身近な食品では大豆が唯一といって良い程です。
イソフラボンは、更年期障害の予防、骨粗しょう症の予防の他に、血液サラサラ効果、コレステロール値の低下、
中性脂肪値の低下に効果があるとされています。
さらに、イソフラボンは、活性酸素を抑制し、血液内の悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐ効果もありますので、
動脈硬化の予防にもつながります。
やはり、日本人が昔から好んで食べてきた大豆。
日本人の体に合うように出来ているのでしょう。
最近は、洋食中心の人が多いようですが、日本人の生活の知恵として、大豆を使った食品を摂ることが、
コレステロールを下げる秘訣なのかも知れません。